インスタ集客|ストーリーズとハイライトで導線を常設して売上をアップさせる方法(Instagram)
- 竹市広明
- 4 日前
- 読了時間: 12分

インスタグラムのストーリーズは、フォロワーと距離を縮めるのにとても便利な機能です。しかし、ストーリーズは24時間で消えてしまうため、せっかく良い内容を出しても、その場限りで終わってしまいがちです。
そこで重要になるのが、ハイライトとの組み合わせです。インスタのストーリーズで一度見せた内容を、ハイライトとしてプロフィールに残しておくことで、いつ見に来ても同じ導線が用意されている状態を作ることができます。
この記事では、特に次のような方に向けて、ストーリーズとハイライトで「導線を常設」し、集客率(CVR)を高める考え方と具体的な作り方を説明します。
インスタから自社サイトや予約ページに人を流したい方
店舗やサロン、治療院など、地域ビジネスをしている方
埼玉などローカルエリアで、インスタを集客の柱にしたい経営者の方
専門用語はかみくだいて説明していきますので、インスタ運用にあまり慣れていない方でも安心して読み進めてください。
インスタのストーリーズとハイライトの基本をおさらい
まずは、ストーリーズとハイライトの役割の違いを整理しておきます。ここがあいまいだと、なぜ導線設計が大事なのかが分かりにくくなってしまうためです。
ストーリーズは、24時間で消える縦長の投稿です。日常の様子や、イベントのお知らせ、ちょっとした裏側などを気軽に出せるのが特徴です。フォロワーの画面の一番上に並ぶので、見てもらいやすい反面、流れてしまうのも早いです。
一方、ハイライトは、そのストーリーズの中から大事なものだけを選んで、プロフィール画面の目立つ場所にまとめて表示できる機能です。プロフィールの下に並ぶ丸やグリッド状のアイコンをタップすると、まとめられたストーリーズが再生されます。
イメージとしては、次のように考えるとわかりやすくなります。
ストーリーズ:その日その瞬間の「生もの」
ハイライト:生ものの中から、大事なものだけを残した「常設コーナー」
この「常設コーナー」をきちんと設計しておくことで、インスタから自社のサービスへの導線を、毎日コツコツつくり続けることができます。
なぜインスタのストーリーズ×ハイライトで導線を作ると集客数が増えるのか
ここからは、「なぜわざわざ導線を設計するのか」という話をしていきます。ただ設定方法だけ覚えても、背景がわからないと応用が効かないためです。
インスタのストーリーズとハイライトを活用することで集客数が増える理由は、大きく分けて次の3つです。
お客様が「知りたい順番」に沿って説明できる
いつプロフィールを見られても、同じ導線を見せられる
その場のノリではなく、考え抜いた導線で案内できる
ほとんどの中小企業・店舗では、こんな状態になっています。
プロフィール文は何となく書いてある
ハイライトは「雑談」「日常」「その他」など、思いつきで作っている
ストーリーズも、その時その時の思いつきで投稿している
この状態だと、お客様は次のような流れになりがちです。
インスタを見て、何となく雰囲気はわかる
でも、料金やメニュー、予約の方法がはっきりしない
結局、今はいいやと離脱してしまう
逆に、ストーリーズとハイライトで導線をきちんと設計しておくと、お客様はこう動きやすくなります。
ストーリーズで興味を持つ
プロフィールやハイライトを見る
流れに沿って「強み」「メニュー」「お客様の声」「予約方法」を順番に理解する
その場で予約、問い合わせ、資料ダウンロードをしてくれる
この「迷わずに動いてもらえる状態」をつくるのが、ストーリーズ×ハイライトによる導線設計です。

まず整えたい「プロフィール導線」とハイライトの基本設計
導線設計というと難しく聞こえますが、やることを分解するととてもシンプルです。まずは、プロフィール周りでやるべきことを整理しておきましょう。
ゴールを1つだけ決める
最初に決めるべきことは、「どこに来てほしいのか」というゴールです。
予約フォーム(ホットペッパー、公式サイトなど)
LINE公式アカウントの登録
ホワイトペーパーや無料資料のダウンロードページ
問い合わせフォーム
この中から、今の自社にとって一番大事なゴールを1つに絞ります。ゴールがあいまいだと、どんな導線を作ればいいかも決まりません。
プロフィール文とリンクをゴールに合わせる
ゴールが決まったら、プロフィール文とリンクも合わせて整えます。
プロフィール文の最後に「詳しいメニューは下のハイライトから」「ご予約はプロフィールのリンクから」など、次の行動を書いておく
プロフィールのリンクは、必ず「一番来てほしいページ」に設定する
このとき、リンクをまとめるサービス(リンク集)を使うのも悪くはありませんが、目的がはっきりしている場合は、なるべく直接ゴールページに飛ばした方が迷われにくくなります。
ハイライトの基本構成を決める
次に、ハイライトのタイトルと中身の大まかな構成を決めます。店舗やサロン、士業、ジムなど、多くの業種で使いやすい基本セットは次のようなものです。
はじめての方へ(コンセプト・強み・代表挨拶)
メニュー・料金(サービス内容と価格)
お客様の声・実績(ビフォーアフター、レビュー)
ご利用の流れ(問い合わせから利用までの流れ)
よくある質問(不安を解消する内容)
アクセス・店舗情報(場所・営業時間・駐車場など)
全部をいきなり作らなくても大丈夫です。最初は「はじめての方へ」「メニュー・料金」「お客様の声」の3つから始めて、慣れてきたら追加していくイメージで良いと思います。
ポイントは、ハイライトの並び順です。人は左から順番に見るので、一番左に「はじめての方へ」や「まずはこちら」など、最初に見てほしいハイライトを置きます。その右側に、「メニュー・料金」「お客様の声」と続けると、自然と理解の順番に沿った流れになります。

ストーリーズからハイライトへの流れを設計する
次に、ストーリーズとハイライトをどうつなげるかを考えていきます。ここでは、流れの型を一つ用意しておくと、毎回のストーリーズ作成がぐっと楽になります。
基本のストーリーズ構成
集客につながりやすいストーリーズには、共通する流れがあります。
共感・問題提起
解決策の紹介(自社サービスの役割)
実績・お客様の声
行動の案内(ハイライトやリンクへ誘導)
例えば、パーソナルジムの場合は次のようなイメージです。
1枚目:埼玉の会社員の方は、残業や飲み会で運動時間が取りにくい状況
2枚目:短時間でも効果を出すためのトレーニング設計が必要だという話
3枚目:実際に「週1回・60分」で成果が出たお客様のビフォーアフター
4枚目:詳しいメニューと料金は「メニュー」ハイライトにまとめています、と案内
このように、ストーリーズの最後にハイライトへの案内を必ず入れることで、日々のストーリーズがハイライトへの入り口になります。
ハイライト内の並びもストーリーとして設計する
ハイライトの中身も、「見た人が自然に次に進みたくなる順番」で並べることが大切です。
例えば、「はじめての方へ」ハイライトなら、次のような流れが考えられます。
1枚目:どんな悩みを持つ人向けのサービスなのか
2枚目:その悩みに対して、どんな考え方でサービスを提供しているか
3枚目:なぜ他社ではなく、あなたのサービスが選ばれているのか
4枚目:代表やスタッフの顔写真と簡単な自己紹介
5枚目:次に見てほしいハイライト(メニュー、お客様の声など)への案内
このように、「どのハイライトを見ても、次にどこへ進めば良いかが分かる」状態をつくると、迷子になりづらくなります。
CVR(集客率)を高めるための工夫ポイント
ここで、集客率(CVR)という言葉についても触れておきます。CVRとは、インスタを見た人のうち、何人が実際に予約や問い合わせ、資料請求などの行動をしてくれたかを示す割合です。
例えば、ハイライトから予約ページに100人が来て、10人が予約をしてくれたとします。この場合の集客率(CVR)は10パーセントです。
ストーリーズとハイライトでCVRを上げるためには、次のような工夫が効果的です。
メッセージを1画面1つに絞る
1枚のストーリーズに情報を詰め込みすぎると、何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。「この1枚で伝えたいことは何か」を1つに絞り、文字も読みやすい量に抑えることが大切です。
行動をはっきり書く
「詳しくはプロフィールから」「続きはハイライトへ」のようなフワッとした案内ではなく、できるだけ具体的な言葉にします。
予約したい方は、プロフィールのリンクから空き状況をご確認ください
無料の資料は、「資料」ハイライトからダウンロードできます
初回限定クーポンは、「クーポン」ハイライトの最後に載せています
具体的な指示ほど、人は動きやすくなります。
不安をつぶしてから誘導する
人が行動できない一番の理由は、不安です。料金が分からない、場所が分かりにくい、通えるかどうかイメージできないなどの不安があると、集客率は下がります。そのため、行動を促す前に、不安になりやすいポイントをハイライトで先に説明しておくことが大切です。
料金・追加費用はどこまでかかるのか
無理な勧誘はしないのか
小さな子どもがいても通えるのか
駐車場はあるのか
これらを「よくある質問」や「はじめての方へ」ハイライトで事前に解消しておくことで、行動のハードルが下がり、CVRが上がりやすくなります。

効果測定は難しく考えない、見るべき数字は3つだけ
インスタ運用というと、難しい分析ツールをイメージされる方も多いですが、最初からそこまでやる必要はありません。まずは、インスタの「インサイト」で見られる、次の3つだけを意識してみてください。
プロフィールへのアクセス数
ハイライトやストーリーズからのリンククリック数
予約や問い合わせ、資料ダウンロードの件数
シンプルに言うと、次のような流れで考えれば十分です。
ストーリーズの投稿を増やしたら、プロフィールへのアクセスは増えたか
ハイライトを整えたあと、リンククリックが増えたか
導線を見直したあと、予約や問い合わせが増えたか
難しい専門用語や細かい数字よりも、「少し変えたら、前より良くなったかどうか」を地道に見ていく方が、現場の経営には役に立ちます。
よくある失敗パターンと改善の考え方
ここで、インスタのストーリーズとハイライトでよくある失敗パターンも整理しておきます。
【失敗パターン1】ハイライトが日記の寄せ集めになっている
プライベートの内容や、その場の思いつきをそのままハイライトにしてしまうと、初めて来た人にとって何のコーナーか分からなくなってしまいます。
改善のポイントは、「新規のお客様目線で整理し直すこと」です。今あるハイライトを一度確認し、次のように分け直してみてください。
初めての人に見せるべき内容か
リピーター向けの補足情報か
無くても困らない日記的な内容か
新規の方にとって必要のないものは、ハイライトから外してしまっても問題ありません。
【失敗パターン2】伝えたいことが多すぎて読みづらい
文字が多すぎるストーリーズやハイライトは、それだけで離脱につながります。スマートフォンの小さな画面で読むことを前提に、「短く」「シンプルに」を意識しましょう。
どうしても説明が長くなる場合は、
1枚目:結論と一番伝えたいメッセージ
2枚目以降:理由や背景の説明
という形で、最初に結論を出すと読みやすくなります。
【失敗パターン3】行動のゴールが複数ある
「予約もしてほしい」「資料もダウンロードしてほしい」「LINEにも登録してほしい」と願いすぎると、結局どこに誘導したいのか分からなくなります。最初のうちは、「このアカウントでは、まずは無料相談に来ていただくのがゴール」といったように、一つの行動に絞る方が、集客率は上がりやすくなります。
まずは小さく始める三つのステップ
ここまで読むと、「やることが多そうだ」と感じられたかもしれませんが、実際の現場では一気に完璧を目指さない方が続きます。
最初の一歩としては、次の三つのステップで十分です。
ゴールを一つ決める(予約なのか、資料ダウンロードなのか、LINE追加なのか)
そのゴールのために必要なハイライトを三つだけ作るはじめての方へ/メニュー・料金/お客様の声
毎日または週に数回、ストーリーズの最後で必ずハイライトかプロフィールリンクに誘導する
これを一か月続けるだけでも、インスタからの導線の質は確実に変わってきます。
まとめ
ストーリーズとハイライトを組み合わせた導線設計は、難しいテクニックではありません。
ストーリーズで興味を持ってもらう
ハイライトで分かりやすく整理して見せる
プロフィールリンクやLINEなど、ゴールへ迷わせず案内する
この流れを地道に整えていくことで、フォロワーはただの見込み客ではなく、予約や購入、問い合わせにつながるお客様へと近づいていきます。特に、埼玉のようなローカルエリアで、店舗ビジネスや中小企業を運営されている方にとっては、広告費を大きくかけずにできる現実的な施策です。一つずつ、できるところから始めてみてください。
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自社だけで導線設計を進めるのが不安な方や、
そもそもアカウント設計から見直したい
どのゴールを優先すべきか相談したい
ストーリーズの内容やハイライト構成を一緒に考えてほしい
といったお悩みがある方は、無料相談をご利用ください。
埼玉エリアの中小企業や店舗を中心に、インスタグラムを使った集客支援を行っている専門家が、アカウントの現状を拝見しながら、
どこにボトルネックがあるか
どのハイライトから整えるべきか
どんなストーリーズを出せば良いか
を具体的にアドバイスさせていただきます。
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