インスタ保存率・リプレイ率の完全ガイド|目安の決め方と数値を上げるコツ集
- 竹市広明
- 10月20日
- 読了時間: 6分

インスタの数字は、いいねやフォロワーの増減に目が行きがちです。けれど、実際に来店や予約、問い合わせにつながりやすいのは「保存」と「もう一度見る(リプレイ)」の動きです。
保存は「後で役立つから残しておこう」という気持ちの表れで、リプレイは「もう一度見て理解したい」「気持ちよく繰り返し見たい」というサインです。どちらも、表面のウケよりも中身の価値を映し出します。
ここでは、むずかしい言い回しはなるべく避け、はじめての方でも迷わず実践できるように、考え方と具体的なやり方を順番にお伝えします。
インスタの保存率とリプレイ率の意味
まずは言葉の意味から整理します。これを押さえるだけで、数字の見え方が一気に変わります。
保存率とは
インスタの保存率は、その投稿を見た人のうち、何人が「保存」を押したかの割合です。使う数字は、保存数とリーチ(または再生したアカウント数)のどちらかで、運用の中で使う基準は必ずそろえます。
保存率= 保存数 ÷ リーチ × 100
保存率= 保存数 ÷ 再生したアカウント数 × 100
保存率を見る理由はかんたんで、「あとで見返す価値があるか」を示してくれるからです。地図、手順、価格、チェックリストのような“実用”があるほど上がります。
リプレイ率とは
リプレイ率は、「1人が平均して何回見たか」から逆算して、どのくらい“見直し”が起きたかをざっくり推定する指標です。
平均再生回数 = 再生数 ÷ 再生したアカウント数
例)20,000(再生数)÷12,000(再生したアカウント数)=1.67(平均再生回数)
リプレイ率 =(平均再生回数 − 1)× 100
例)(1.67 − 1)× 100 = 67%(リプレイ率)
たとえば平均再生回数1. 67回なら、だいたい67%が“もう一度見た”分と解釈できます。テンポがよく、最後と最初が自然につながる編集だと伸びやすいです。

目安は「自分のアカウント基準」で作る
ネット上の平均値は便利ですが、ジャンルや地域、フォロワーの特性で大きくブレます。現実的で続けやすいのは、自分の投稿から目安を作る方法です。
10分でできる基準づくり
やることは、直近30本の投稿を一列に並べ、同じ式で保存率とリプレイ率を出すことです。GoogleスプレッドシートやExcelがあれば十分です。
投稿ごとに「保存数」「リーチ(または再生したアカウント数)」「再生数」を記録する
上の式で保存率とリプレイ率を計算する
それぞれの中央値と、上位25%に入る値を出す
中央値=合格ライン、上位25%点=成功ラインとして目標にする
このやり方だと、季節や話題の偏りに影響されにくく、ムリのない目標が置けます。
数字の読み取り方|4つの場面で考える
数字は“良い・悪い”で終わらせず、次の打ち手につなげるために読み解きます。保存率とリプレイ率の高低で4つに分けて考えると、道筋が見えます。
保存高め × リプレイ高め
価値もテンポも良い状態です。シリーズ化し、同じ型でテーマ違いを増やしましょう。カバーの言い方と冒頭1秒の見せ方をテンプレ化すると、制作がラクになります。
保存高め × リプレイ低め
「資料としては優秀だが、最後まで見にくい」状態です。冒頭で結論を先に言い切り、不要な前置きを削り、尺を少し短くすると改善します。
保存低め × リプレイ高め
「見ていて気持ちいいけれど、持ち帰りが少ない」状態です。チェックリスト、数値、地図、工程など“後で使える一枚”を入れると保存が伸びます。
保存低め × リプレイ低め
テーマがぼやけているか、見る人の関心とズレています。いま人が知りたいこと(料金、時間、場所、比べ方など)に企画を寄せましょう。
保存率を上げるコツ
保存は「役に立つ」「また使う」が鍵です。まず、見る人が困っている場面を具体的に想像します。
企画の考え方
すぐ使える情報を選びます。料金、時間、場所、持ち物、手順、比較など、生活や仕事で役立つものが中心です。
結論を先に出します。「先に答え、あとで理由」が読みやすい並びです。
1投稿1テーマに絞ります。盛り込みすぎは、保存の価値が薄れます。
見せ方の工夫
カバー画像は「得られること×数値×地域名」の三点セットにします。
例)川越で予約前に確認したい3つ。
スライドは見出し1行+要点1行。余白を広めに取り、読みやすさを優先します。
比較は同じ条件で撮ります。同じ画角・明るさ・距離・背景をそろえると、信頼感が出ます。
キャプションの最後に「なぜ保存するか」を一言添えます。
例)現場で見返せるように保存推奨。

リプレイ率を上げるコツ
リプレイは「もう一度見たい」「理解を固めたい」で増えます。編集と運び方で、自然に見直したくなります。
編集と流れ
最後のカットと最初のカットがつながるように編集し、ぐるっと回る見え方にします。
冒頭0.5秒で「誰の、何の話か」をハッキリ出します。
大事なテロップは2回出します。1回目は流し見でも分かるように、2回目は理解を固めるために。
手元の動きや図解を差し込み、言葉だけで終わらせないようにします。
ネタの作り方
ちいさなクイズや見落としがちなポイントを入れて、答えは最後で明かします。
ビフォーアフターは切り返しを早くし、間延びをなくします。
5秒でできる小さなコツを三つ並べると、必要な場面だけ見直しやすくなります。
投稿前チェック
公開前に、次の点だけ確認しておくと、伸びない動画を投稿してしまうようなムダ打ちが減ります。
検索や悩みにまっすぐ答えているか
冒頭1秒で「見る理由」が伝わるか
後で役立つ要素(数値、地図、手順、表)が入っているか
ループ編集や要点の再表示があるか
比較動画の場合は比較対象同士が同じ条件で撮れているか
記録とふり返りの型
記録は続けてデータが溜まっていくと、傾向が見えてくるようになります。週に1度、高新聞の数値をまとめて入力すれば負担も少なく運用できます。
投稿日・投稿ID
リーチ(または再生したアカウント数)
再生数
保存数
保存率(自分の定義で計算)
平均再生回数/人
リプレイ率
ふり返りは、合格ライン(中央値)と成功ライン(上位25%)のどちらを超えたかで判断します。成功ラインを3回連続で超えた型は当たりの型なので、テーマ違いで毎週回していきます。

つまずいた時の直し方
問題ごとに手当てを変えると、回復が早いです。
保存が弱い
またあとで見返そうと思えるような持ち帰り要素が足りません。チェックリスト化、数値の明記、地図の追加で補います。
リプレイが弱い
冒頭が弱い、尺が長い、ループ設計がない可能性。全体を2割短くして作り直します。
両方弱い
テーマ選定をやり直します。直近で人が迷う場面(料金、時間、場所、比べ方)に寄せます。
まとめ
保存率は「後で使える価値」、リプレイ率は「もう一度見たくなる工夫」。自分の投稿から目安を作り、冒頭の言い切り、持ち帰り要素、ぐるっと回る編集――この三つを丁寧に反復すれば、派手なテクニックがなくても数字はじわじわ上がります。焦らず、同じ型を育てていきましょう。
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